技術 / 照明のカスタムエンジニアリング
光を定め、
細部を設計する。
ひとつのLEDの光色から、ファサード全体の制御まで。用途に合わせて、光源、回路、光学、材料を開発します。
技術要件をまとめる技術の詳細を見る光色設計
光の表情を、正確に。
白色点、色ばらつき、チャンネル構成は、あわせて指定します。ケルビン値は、その出発点にすぎません。
- 白色光の範囲
- 参考製品のAS2835には、2200、2700、3000、3500、4000、4500、5000、6500 Kのバリエーションがあります。調色タイプでは、暖色側と寒色側の色温度、混光の特性、調整範囲全体で必要な光出力を定めます。
- カラーマッチング
- 目標の色温度、色度座標、許容する色のばらつきを定めます。LEDのビンを合わせ、実際の石材、木材、布地、または隣接する照明器具と見比べて、実物サンプルを承認します。
- RGB / RGBW / RGB+CCT
- カラー演出にはRGB、白色光には専用の白色チャンネル、色温度の調整には2つの白色チャンネルを使います。チャンネル数によって、回路、ケーブル、コントローラーの仕様が決まります。
電気設計
全長に、電力を届ける。
メートルあたりの消費電力、銅箔のレイアウト、給電位置は互いに関係します。必要な光出力と実際の設置長から検討を始めます。
- 電圧と負荷
- 一般的なテープライトの用途には12 Vと24 V、一部の長尺シリーズには36 Vまたは48 Vを使用します。電源電圧、総ワット数、コントローラー各チャンネルの電流は、選定した型番に合わせます。
- 回路寸法
- 基板幅、LEDピッチ、カット単位、コネクター部のクリアランスを指定します。図のAS2835-24V-120-5mmは、基板幅5 mm、120 LED/m、カット単位50 mm、最大連結長5 mです。
- 放熱と給電の設計
- 銅箔、ケーブルでの損失、取付プロファイルへの熱伝導、周囲温度を確認します。W/mを上げたり、テープライトを封止したりすると熱条件が変わります。設置長が長い場合は、給電計画を文書にまとめる必要があります。
P = W/m × L · I = P ÷ V
色品質 / スペクトル設計
CRIの数値の、その先へ。
色温度が同じ光源でも、スペクトルが異なることがあります。選んだLEDが、その空間で大切な色をどう見せるかを評価します。
- 演色性と色ばらつき
- 参考製品のAS2835の仕様は、Ra >90、SDCM <3です。より高い演色性を求める場合は、具体的なLED、色温度、自然光スペクトルの選択肢を検討し、選んだサンプルで目標を確認します。
- R9と色の忠実度
- Raは8つの試験色の平均値で、高彩度の赤であるR9は含まれません。肌、食品、テキスタイル、美術品を照らす場合は、R9と、必要に応じてTM-30の忠実度・色域データを承認要件に含めます。
- サンプルの承認
- 合意した動作条件で、分光分布、色温度、色度、光束、演色性を比較します。サンプルは使用予定の拡散カバーとプロファイルに組み込み、実際の展示物と並べて承認します。
光学設計
光を、あるべき場所へ。
レンズの選定は、照射距離、壁からの距離、照らす面を把握することから始まります。ビームのシミュレーションが、その幾何関係を可視化します。
- 配光
- 幾何シミュレーションで15°、30°、60°を比較し、照射範囲を把握します。非対称配光では、水平方向と垂直方向の角度を個別に指定します。選定した型番で使用できるレンズと配光データをご確認ください。
- CADと照明検討
- 取付高さ、壁からの距離、照射角度、器具の間隔、面の反射率を定めます。選定した製品の配光データをプロジェクトのモデルで使い、照度と均斉度を評価します。
- 試作品の確認
- 実際の仕上げ面で、光の重なり、スカラップ、漏れ光、グレアを確認します。ビーム幅だけでは、照度やウォールウォッシュの効果は予測できません。レンズ、光束、設置方法のすべてが影響します。
W = 2d × tan(θ/2)
材料 / 特殊加工
すべての層を、設計する。
光学、電気、機械の性能は、断面の中で交わります。カスタマイズは、フレキシブル基板から完成品の外装にまで及びます。
- フレキシブル基板
- 3層FPCの加工と、連続電気めっき・エッチングにより、カスタムの回路レイアウトに対応します。銅箔の配置、パターン間隔、はんだパッド、カット単位、必要な曲げ方向をあわせて検討します。
- 押出成形と光学
- PMMA・TPUのフレキシブル押出成形、シリコーン、PCは、光学ボディをつくるそれぞれ異なる選択肢です。透過率、柔軟性、表面の見え方、使用環境に合わせて、材料と拡散形状を選びます。
- 組立の詳細
- 断面の幅と高さ、最小曲げ半径、ケーブルの出線方向、リード線の長さ、コネクター、エンドキャップ、取付方法を確認します。保護性能、耐UV性、耐薬品性は、選定した材料と完成品の構成によって決まります。
システムインテグレーション
光のふるまいを選び、プロトコルを合わせる。
全体の一括調光、調色、個別ピクセルの制御では、必要な電子機器が異なります。電源経路とあわせて、信号経路全体を指定します。
- 建築照明の制御
- DALI、0/1–10 V、位相制御には、対応するドライバーまたはインターフェースが必要です。DALIで調色する場合は、適合するDT8(Tc)の制御装置を指定します。テープライト自体によって、システムがDALI認証を得るわけではありません。
- DMX512とSPI
- DMXでは、アドレス設定とピクセルあたりのチャンネル数を定めます。SPIでは、ICの型番、データ/クロック構成、チャンネル順、コントローラーとの互換性を確認します。ピクセル長は型番ごとに異なり、1ピクセルがLED1個とは限りません。
- 試運転調整の要件
- ゾーン、ピクセル数、調光範囲、シーンの動作、給電位置、信号線の経路を記録します。リフレッシュ時の挙動、故障時の動作、交換時のアドレス設定は、実際のコントローラーとLED製品で確認します。
ドライバーの電圧と色制御タイプを、テープライトに合わせます。選定した制御装置の認証と調光特性をご確認ください。
光学設計
設計で、より良い光を。
構造、光学、材料が、得られる光をどう変えるかをご覧ください。
シリコンネオン · 構造設計
より多くの光を通す。
構造の改良により、シリコンネオンの透過率を50%から80%に高めます。より多くの光が本体を通り抜けます。
80%
透過率
+30ポイント
活きる場面
コーブ、造作家具、サインでの途切れないライン照明。より多くの光が透過する
要件から基準サンプルまで
正確な要件から始める。
光学、電気、機械の要件をまとめて検討できるよう、以下の情報をお送りください。
用途
図面またはCADファイル、寸法、設置場所の写真、視認距離、使用環境。
光
色温度または目標の色、CRI/R9、目標のlm/mまたは照度、ビーム角、調光の仕方。
システム連携
電圧、連結長、使用できるプロファイル、給電位置、プロトコル、コントローラーの型番。
承認
量産前に、図面、電気仕様、サンプルの判定基準、基準サンプルを取り決めます。
構成と最終的な定格は、選定した型番と承認済みサンプルに基づいて確定します。
